
いぼ・ほくろ
いぼ・ほくろ
メラノサイトに類似する形態や機能を持つ母斑細胞が存在する良性のできものです。ダーモスコピーにて診断します。
ほくろは生まれつきのものもあり、先天性の色素性母斑と呼ばれます。生まれつきではないものは後天性母斑と呼ばれ幼少期から高齢者にも新生しあらゆる年齢層にできます。20~30歳代に最も多くなり、以降減っていきます。
ほくろ(後天性の母斑)にはいくつかの分類があります。
Clark母斑
主として斑状の平坦なほくろで体や手のひら、足のうらにできやすいです。
Unna母斑
盛り上がりのあるほくろで茎がみられることもあります。体に多いです。表面には凹凸がみられます。
Miescher母斑
小さいころから顔にできやすい半球状のもりあがったほくろです。
Spitz母斑
半数が幼少時に、他は成人にできる成長が早く、円形~楕円形の半球状に盛り上がったほくろです。表面は平滑で光沢があります。顔や下肢に多いです。悪性黒色腫との鑑別がしばしば問題になります。
炭酸ガスレーザーかメスでの切除となります。
主に加齢性のいぼ(脂漏性角化症)がありますが、それ以外に首いぼといわれるアクロコルドンや軟性線維腫、ウイルス性のいぼがあります。脂漏性角化症は黒色調を呈するので悪性黒色腫や基底細胞癌などの悪性腫瘍との鑑別が重要となります。
液体窒素による冷凍凝固、炭酸ガスレーザーかメスでの切除となります。
炭酸ガスレーザー
施術部位の写真を撮ります。
病変部を消毒し病変部がみえるように清潔なドレープを周囲にかぶせます。
局所麻酔を行います。
針を刺すときと麻酔が入るときに痛みを感じることがあります。
麻酔が効いていることを確認した後照射します。
照射後消毒をし、軟膏をつけて保護します。
当日は患部を濡らさないようにご注意ください。
洗顔を含めたシャワー、入浴は翌日から可能です。
術後赤みと凹みがみられますが、1~2週間保護すると徐々に上皮化していきます。
症例によっては、上皮化後も約3ヶ月は傷の凹みが残る場合があります。
治療後、傷の凹みがなくなり、治療部位が目立たないようになるには約6ヶ月程度かかります。
個人差によりレーザー治療後の赤みや色素沈着が一時的に生じることがありますが、時間と共に少しずつきれいになります。ただし、まれに赤く隆起する場合や赤みが続くこともあり、その場合にはそれに対応した治療が必要になります。
1回の治療で除去できます。
原則として治療部位の発赤が取れるまでの期間はその部位の再照射・切除ができません。
再発しないよう最善の注意を行いますが、再発することがあります。
これは、目に見えないほくろやいぼの細胞が1回の治療で取りきれなかった場合に起こります。(ほとんどの場合、3ヶ月以内に再発し、1年以上たってから再発することは非常にまれです。)
メスでの切除
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