パッチテスト女工哀史
こんにちは。毎日ネガティブモードな院長です。
時々、パッチテストご希望で当院を受診される患者様がいらっしゃいますが、パッチテストの詳細なスケジュールをお話しすると、
「そんな、忙しいのにこんなことやってられません💢! もっと簡単にパッと貼って調べられるかと思った。先生、それでアレルギー科標榜する資格があるんですか💢💢💢!」
と怒る患者様が結構多いんでございます。金属アレルギーに関しては、歯科治療にも関わることがあるので、歯科治療スケジュールと合わなかったり、歯科の先生の望む物質のパッチテストができなかったりして、時々歯科の先生に電話で怒られることもございました😭(←日赤の時)
パッチテスト、って簡単にパッと貼ればわかる検査ではなく、日本アレルギー学会の推奨する方法に従って、ICDRG(International Contact Dermatitis Research Group)基準という日本共通の方法・世界共通の基準を用いてなるべく厳密に行なっております。これは、IV型アレルギー(遅延型)という、48時間以降に出ることが多いアレルギーを検出する検査なので、パッと貼って、グッとして、ぱっと判明する結果だから〜♪(なんかいきなり頭の中トシちゃんになった❗️)じゃあないんですぅぅぅ😭😭😭・・・ なるべく決められた方法に従って、決められた時期に判定するお堅い検査なのです。ごめんなさい🙏
なので、当院ではこんなスケジュールです。(最初にパッチテストの流れを説明してから、テスト日の予約を決めます。)
① 水曜日に貼る(背中か二の腕)
② 金曜日にはがして48時間後判定 マジックで貼っていたところに印をつける
③ 土曜日に72時間後判定 消えた印を足す
④ 次の水曜日に最終判定
水曜日が午前診なので、②、③はなるべく午前の診察に予約します。
①〜②の間はお風呂、洗髪(美容院で行う分には可)は自宅でできません。汗をかくようなこともできませんので、真夏はなるべく避けてパッチテストをします。(汗でパッチテスト部がぐちゃぐちゃになるためです)
それでは、せっかく試験するならなんでも調べて欲しいワ✨ってことでご自宅の化粧品50品目ほど持参いただいた接触皮膚炎が治らない患者様もいらっしゃいましたが(それだけ使うと、どれかかぶれそうですよね💦)、とりあえず金属アレルギーは、うちでは鳥居薬品の金属アレルギー試薬を用いております。
左がパッチテスト試薬、右がパッチテスト用のテープで、白いところに試薬つけます。
他にも佐藤製薬のパッチテストセットも使うことがあります。
もっとガチコースになると、原因物質や、原因薬剤を計量して希釈したり、乳鉢ですって水やワセリンに希釈したりしてます。こちらも診療時間が終わった後、残業して地味〜に乳鉢すってます。
作った薬剤は丁寧に一つ一つ、容器に入れて丁寧に準備しております。
なんか、女工哀史な気分になります😭。(ちなみに、パッチテストそのものは3割負担だと1箇所50円余、22箇所以上になるといくらやっても1150円です。)
他、佐藤製薬のパッチテストパネルを使う場合にはプラス5000円余、薬などを調べる時は1回分のお薬代がかかります。
ちなみに、なんでも大味、部屋が汚部屋な院長でも、さすがに一部は緻密なB型なのでこれは丁寧に行います。そこだけは信じてくださいね💓
それでは、「再来!✋」