今年の節分には鬼でません。
こんにちは、院長です。
去年、お子様特別企画として用意しました、節分の鬼ですが、保護者の方から「暴力的なものはやめてほしい」との苦情がありまして今年は行いません。もし、楽しみにしていたちびっ子たちは、こちらで見て怖がってね💔

こちらの鬼は秋田の伝統行事、なまはげのお面を本格的な木彫り職人に作っていただいたもので、結構など迫力があります。院長家では、小さい頃子供が言うことを聞かないと、このお面を取り出してきて子供を追っかけ回したものです。子供達は泣いて逃げ回りますが、その時は言うことを聞くけど結局なまはげさんの存在を忘れて聞きません。秋田では、男鹿地方で神社でなまはげ行事を行い、小さい子たちに「泣く子はいねがー!」と言って大泣きさせて無病息災、健やかな成長を祈る行事です。
そりゃ、小さい子供を育てるのは大変で、嫌がるところを無理やり病院に連れてきて、待たされてなんとか診察を受けたものの、挙句の果てには院長が鬼の面をつけていてギャン泣き、余計病院嫌いになる・・・😱 仕事終わりに保育園に急いで迎えに行って病院に連れて行ったものの鬼が出てきて大泣きして、帰ってもトラウマになってむずがってご飯食べない・・・なんてなったら、本当に小さいお子様の保護者様には配慮に欠けたことを良かれと思って行ってしまった院長の軽率な行動を心からお詫び申し上げます。
閑話休題、今度はオトナの教養としてのなまはげ学ですが、実は芸術は爆発だの故・岡本太郎氏も民俗学を勉強していて人がなんとなく恐怖を抱くような対象に関心があり、なまはげのお面も太郎氏の興味をそそり秋田の集落の何パターンかを写真に収めております。
私が男鹿市民病院に診療に行っていた時、タクシーの運転手さんからなまはげの行事の意義などをレクチャーされました。伝統的ななまはげ行事は、その集落の18歳の穢れなき男子を集めて、なまはげの格好👹をさせて各家庭をまわらせて、酒で接待させて、それが何軒まわった時にはへべれけ状態、さくらんぼ君卒業の事態も起こり、子孫繁栄、無病息災を祈る行事なのでした・・・💧
少し前では、なまはげで酒にへべれけに酔った男性が男鹿のホテルの女湯に入り、警察沙汰になったこともありました。昔はそんなことしょっちゅーあったべよなぁ・・・というのが大方の地元の人の反応でした💧
そこで、最近の映画で是枝監督の弟子の佐藤快魔監督の「泣く子はいねぇが」(2020年)https://nakukohainega.com
こちらはなまはげを舞台に大人になりきれない男性の姿を描いた映画ですが、男鹿みなと市民病院にはよく診察に行ってたので、あーあそこあそこ!って小ネタ満載で楽しめました。」
今年は、映画でも見て節分行事にしてみるのはいかがでしょうか😀